利付債

読み方: りつきさい
英語: Interest-bearing bond
分類: 債券区分

利付債(利付債券)は、債券を利払いの有無で分類した場合に、定期的に利払いが行われるものをいいます。これは、通常、額面金額で発行され、償還期日に額面金額で償還される、クーポンが付いている(一定の期日毎に利息が支払われる)債券を指します。

一方で、利付債に対して、額面金額より割り引いて発行され、額面金額で償還される、利息がゼロの債券を「割引債」と言います。

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利付債の種類について

利付債の種類には、金利(利率)が発行時に決定している「固定利付債」と、利率が発行後に市場環境で変動する「変動利付債」の二つがあります。

利付債の概要

固定利付債
確定利付債とも呼ばれ、発行時に定められた利率(クーポン)が償還まで変わらない利付債。

変動利付債
市場金利の変動によって利率(クーポン)が変動する利付債。

利付債の身近なものについて

個人向けの利付債で身近なものとしては、個人向け国債や個人向け社債、外国債券などがありますが、この中で一番安全性が高いのが「個人向け国債(利付国債)」です。

|個人向け国債(固定3)|
固定金利型3年満期、年2回利払い、1万円単位

|個人向け国債(固定5)|
固定金利型5年満期、年2回利払い、1万円単位

|個人向け国債(変動10)|
変動金利型10年満期、年2回利払い、1万円単位

利付債の課税について

2016年1月に証券税制が大幅に変更になり、現在、証券会社等の市場で自由に売買できる特定公社債の一つである利付債の税金については、利子は利子所得として「源泉徴収(申告不要または申告分離課税の選択)」、また売却益と償還差益は譲渡所得として「申告分離課税」となっています。

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