金融
読み方: | きんゆう |
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英語: | Finance |
分類: | 金融 |
金融は、英語では「Finance(ファイナンス)」と言い、「金銭の融通」を短く言い表した言葉(用語)をいいます。これは、経済の貨幣的側面であり、具体的には、資金の貸借、資金の需要と供給との関係、貨幣(お金)の流れなどを指します。また、融通とは、"とどこおらずに通ずること"といった意味があります。
ここでは、金融の概要について、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
金融の広義と狭義の意味
金融は、多数の経済主体からなる経済社会において、「経済の血液」と言われており、広義では、お金の流れのことをいいます。
また、狭義では、お金の余っている所からお金の足りない所へ「お金を融通すること」、すなわち、一時的な過不足を調整するためのお金の貸し借り(資金の借り手と貸し手の間で行われる貨幣の信用取引)のことをいいます。
公的金融と民間金融
金融には、担い手によって、公的金融と民間金融の二つがあります。
|公的金融|
公的金融機関(公的部門)が行う金融活動のこと。
|民間金融|
民間金融機関(民間部門)が行う金融活動のこと。
直接金融と間接金融
金融には、調達方法の仕組みから、直接金融と間接金融の二つがあります。
|直接金融|
株式や債券など、資金需要者が金融機関を通さずに、資金供給者から直接資金を調達する方法。
|間接金融|
銀行借入など、資金需要者が金融機関を通して、資金供給者から間接的に資金を調達する方法。
内部金融と外部金融
金融には、企業財務において、内部金融と外部金融の二つがあります。
|内部金融|
企業が会社内部から直接資金を調達すること。これには、内部留保と減価償却の2つがある。
|外部金融|
企業が自社以外の外部から資金を調達すること。これには、企業間信用、間接金融(借入)、直接金融(債券・株式等)の3つがある。
金融商品と金融派生商品
金融商品と金融派生商品には、以下のような違いがあります。
|金融商品|
預金、投信、株式、債券、保険、ローン、信託、FXなど、銀行や証券会社、保険会社などで取り扱う商品。
|金融派生商品|
「デリバティブ」とも呼ばれ、金利、債券、株式、通貨、コモディティなどの原資産から派生した取引の総称で、スワップ取引や先物取引、オプション取引などがある。
「金融」が入る基本用語
新聞記事やニュースなどで、よく見聞きする「金融」が入る用語には、以下のようなものがあります。
|金融取引|
お金(貨幣)を融通(貸借)する取引のこと。
|金融機関|
金融取引を仲介することを主要な業務とする機関。
|金融資産|
現金や預貯金、有価証券、貸出金などの形で保有する資産。
|金融政策|
中央銀行が金利や通貨供給量を調整することで物価の安定を図り、経済の健全な発展に資することを目的として実施する政策。
|金融市場|
金融取引(資金取引)が行われる、資金の需要と供給が調節される市場。大きく分けて、短期金融市場(1年以内)と長期金融市場(1年以上)の二つがある。
|金融商品取引所|
日本において、内閣総理大臣の免許を受けて金融商品市場を開設する金融商品会員制法人または株式会社。
|金融システム|
資金の調達や運用など金融取引を円滑に行うための仕組み。
|金融危機|
金融に端を発する経済危機のこと。金融不安から始まり、それが増大して金融危機になり、極限まで行くと金融恐慌となる。