最終利回り
読み方: | さいしゅうりまわり |
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英語: | Final yield, Yield to maturity |
分類: | 利回り |
最終利回りは、債券投資において、債券を購入した日から償還期限まで保有した場合の利回りをいいます。
債券の購入から償還までの全期間内に入ってくる受取利息と償還差損益の総計金額を、1年当たりに換算して、投資元本に対して年何%の利回りになるのかを見るもので、現在、公社債の流通市場で最もよく用いられ、単に利回りと言った場合は「最終利回り」のことを指します。
一般に債券を購入した場合、額面に対して一定の表面利率で支払われる利息または利息相当分が得られ、また償還期限が到来すれば、額面で償還されます。これより、償還時に生じる額面と取得価格の差(償還差益または償還差損)と期間中の利息を足したものが、トータルの損益になります。
また、債券の利回りには、再投資を考慮する「複利」と考慮しない「単利」の二つがあり、日本では、利付債は単利で、割引債は複利で計算するのに対して、海外では、利付債・割引債にかかわらず広く複利が使われています。
なお、債券の利回りには、最終利回り以外に、応募者利回りや所有期間利回り、直接利回りなどもあります。