円短期運用

円短期運用は、短期金融市場において、金融機関や機関投資家などが安定的な運用を行うことをいいます。また、短期金融市場とは、１年以内の短期資金を取引する市場（マーケット）をいい、「インターバンク市場」と「オープン市場」の２つがあります。

◎インターバンク市場は、主に参加者が銀行等の金融機関に限定されており、日々の資金過不足の調整の場であるコール市場が中心となっている。

◎オープン市場は、金融機関の他に、事業法人や外国企業、公的機関なども参加でき、CD市場やCP市場、TDB市場、現先市場、レポ市場などがある。

一般に円短期運用では、銀行等の金融機関は、日々の資金繰りで余った分をインターバンク市場などで主に運用するのに対して、それ以外のところは、オープン市場で運用することになり、その運用目的は様々です。

例えば、投信会社が設定する日本円のMMFでは、国庫短期証券やコマーシャルペーパー、現先取引、レポ取引、コールローンなどの円短期運用を行って、毎月の分配金を支払っています（現在、MMFは超低金利のため、募集停止中）。