CD市場
読み方: | しーでぃーしじょう |
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分類: | オープン市場 |
CD市場は、譲渡性預金(CD)が取引されるマーケットをいいます。これは、短期の資金取引を行う場であるオープン市場の一つで、現在、取引形態は現先取引と買切取引の二つがありますが、取引の自由度と有利さから「現先取引」が中心となっています。
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CDとは何か?
CD(Certificate of Deposit)とは、「NCD(Negotiable Certificate of Deposit)」とも呼ばれ、発行金額・期間・金利・保有者に何ら制限がない譲渡性と流通性を持った、第三者に指名債権譲渡方式で譲渡することができる無記名の定期預金証書をいいます。
通常の定期預金証書は、他人に譲り渡すことはできませんが、本証書は預金者が必要に応じて、いつでも金融市場で自由に売却でき、また金利は市場金利を反映して決められます。
CD市場の位置づけと取引
オープン市場は、インターバンク市場と共に、短期金融市場を構成する市場で、金融機関だけでなく事業法人や公的機関なども参加しており、現在、その種類には、CD市場やCP市場、国庫短期証券市場、現先市場、レポ市場などがあります。
元々、CD市場は1960年代に米国で発達し、それがユーロ市場にも波及し、日本では1980年代に市場が拡大し、現在は、オープン市場の一つとして日常的に取引が行われています。なお、CDの金利については、短資会社のサイトなどに掲載されています。