CP市場
読み方: | しーぴーしじょう |
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分類: | オープン市場 |
CP市場は、事業法人などが発行したコマーシャル・ペーパー(CP)が取引(売買)されるマーケットをいいます。
短期の資金取引を行う場であるオープン市場の一つで、現在、CPの取引形態には現先取引と買切取引の二つがありますが、取引の自由度と有利さから「現先取引」が中心となっています。
目次:コンテンツ構成
CPとは何か?
CPとは、「Commercial Paper(コマーシャル・ペーパー)」の略で、信用力のある優良企業が短期資金の調達を目的に、オープン市場で割引形式で発行する無担保の約束手形(短期社債)で、昨今では「電子CP」という形で発行されています(ペーパレスの電子CPでは、印紙税は不要)。
CP市場の位置づけと取引
オープン市場は、インターバンク市場と共に、短期金融市場を構成する市場で、金融機関だけでなく事業法人や公的機関なども参加しており、現在、その種類には、CD市場やCP市場、国庫短期証券市場、現先市場、レポ市場などがあります。
元々、CP市場は、米国で自然発生的に発達した市場で、日本では1987年に創設され、また1989年には日本銀行による公開市場操作が導入され(CPが公開市場操作の対象となり)、今日では、オープン市場の一つとして日常的に取引が行われています。
現在、短資協会では、CP市場の指標として、現先のCP気配レート(翌日、1週間、1カ月)を毎営業日に公表しています。