投資信託の運用の仕組みは?

投資信託は、その名が示すように、「投資の専門家(プロ)に運用を託す」ものです。実際に私たちがすることは、ファンドを選択し、運用状況を見守る(管理する)ことだけです。ただし、この場合でも、ファンドがどのように運用されているのか(運用の仕組み)を理解しておくことは必要です。それは、ファンドの特色や運用成果が、運用の仕組みと密接に関係しているからです。

ここでは、投資信託の運用の仕組みとして、運用スタイル、銘柄選定アプローチ、運用手法について見てみましょう。

ファンドの運用スタイルは?

ファンドの運用スタイルには、大きく分けて、「アクティブ運用」と「パッシブ運用」の2つがあります。

|アクティブ運用

アクティブ運用は、ベンチマークや市場平均を上回るリターン(運用成績)を上げることを目標とした運用スタイルです。これには、「トップダウンアプローチ」と「ボトムアップアプローチ」の2つがあります。

・パッシブ運用と比べて、投資信託に組入れる銘柄の入換えが多い
ファンドマネージャーが債券や株式等の組入比率や銘柄を決定するので、リターンはファンドマネージャー(運用チーム)の能力に大きく依存する

|パッシブ運用

パッシブ運用は、アクティブコストを支払っても超過リターンは得られないという考え方に基づき、市場平均と同程度の運用成績を目標とした運用スタイルです。

・アクティブ運用と比べて、手数料や運用報酬が全般的に低く抑えられる
・日本株ファンドの場合、日経225TOPIXなどの指数が運用の一つの目安

ファンドの銘柄選定アプローチは?

ファンドのアクティブ運用において、銘柄選定アプローチには、「トップダウンアプローチ」と「ボトムアップアプローチ」の2つがあります。

|トップダウンアプローチ

トップダウンアプローチは、経済や市場動向などマクロ的な投資環境の予測から始まり、資産配分や業種別配分を決め、その後に個々の銘柄を選定していく方法です。

|ボトムアップアプローチ

ボトムアップアプローチは、ファンドマネージャーやアナリストの徹底した個別企業に対する調査・分析に基づき投資価値を判断し、その積み上げによって、相対的な比較に基づいてポートフォリオを構築していく方法です。

ファンドの運用手法は?

株式ファンドの運用手法には、例えば、以下のようなものがあります。

|グロース運用

グロース運用は、将来の企業の成長性や収益性に主眼を置き、業績の伸びが期待できる企業(銘柄)を探し、成長にともなって株価が上昇することを狙って投資する運用手法です。

|バリュー運用

バリュー運用は、企業の価値を分析して、利益や資産などの基準に対して、割安なものに投資する運用手法です(現在割安であるが、今後価値が増大すると思われる銘柄に投資する手法)。

|TAA

TAAは、「Tactical Asset Allocation(戦術的資産配分)」の略で、その時々の経済情勢や市場動向などに応じて、株式や債券等の投資比率を変更する運用手法です。

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