一時払い終身保険

一時払い終身保険は、生命保険会社が提供する、契約時に保険料一時払いすることで、一生涯の死亡保障を確保できる保険商品をいいます。これは、終身保険の一種で、契約時にまとまった保険料を支払うと死亡保障が一生涯続き、例えば、数百万円の保険料を最初に支払った場合、死亡時などに1000万円程度の保険金を受け取ることができます。また、普通預金定期預金などよりも利回りが高い場合が多く、貯蓄手段の一つとして利用する人も多いです。

現在、一時払い終身保険は、死亡時の保障を確保しながら、資産を有利な条件で運用できるため、銀行窓口などでも、個人年金保険と並び、人気商品の一つとして販売額が増えています。

一時払い終身保険の基本的な仕組みと特徴

終身保険とは、一生涯の「死亡保障」を確保できる保険で、被保険者が死亡または高度障害になった場合に保険金が支払われ、また途中で解約した場合に解約返戻金が戻ってきます。通常の終身保険では、一定期間または一生涯、保険料の払い込みが続くのに対して、一時払い終身保険では、契約時に保険料を一括で払い込む仕組みになっています。

・保険料の一括払いにより、一生涯の死亡保障を確保。
預金よりも高いリターンが見込め、相続手段としても有効。
・早期解約(1~3年程度で解約)の場合、元本割れのリスクあり。
・銀行や証券会社などでも販売されているが、保険を引き受けるのは生命保険会社。

一時払い終身保険を活用した相続対策

生命保険は、相続財産として、他の金融商品にはない利用価値があり、一時払い終身保険も「相続対策」として活用できます。具体的には、死亡時に支払われる死亡保険金を「円満な遺産分割」や「葬儀費用・納税資金の準備」、「相続財産の評価」として活用できます。

・死亡保険金の受取人を指定することにより、生前に資産を分割し、お金を遺したい人に確実にお金を遺すことができる。
・万が一の場合、死亡保険金はすぐに使える資金(現金)なので、葬儀費用や納税資金として活用できる。
・相続財産の評価において、生命保険金の非課税枠を活用できる。

一時払い終身保険の主な種類

一時払い終身保険は、保険料を一時払いする終身保険の総称をいい、具体的には、以下のような種類があります。通常、ある程度のリターンを得るには、資金を一定期間以上預ける必要があり、短期間の運用には不向きと言えます。

●一時払い定額終身保険

死亡保険金が契約時に一定の金額に決まるタイプ。他のタイプより、高い利回りは期待できないが、安全性の高い運用手段として、通常、預金よりも利回りは高くなる。

●一時払い変額終身保険

保障は、契約時に最低保証されるが、運用実績によって、保険金や解約返戻金が変動するタイプ。運用がうまくいけば、高いリ ターンが見込めるがリスクも大きい。現在では、ほとんどの保険会社で販売停止。

●一時払い積立利率変動型終身保険

契約時に定めた最低利率は確保され、一定期間毎に、市場金利に応じて積立利率が見直されて保険金と解約返戻金が増えるタイプ。実際に利用する際には、契約時に約束された最低の積立利率における解約返戻金を把握しておくこと。

●一時払い外貨建て終身保険

外貨建ての終身保険で、代表的なのはドル建てで、仕組みはいろいろ。外貨建ての場合、保険料を決める予定利率が高く、保険料も安いため、同じ金額を支払っても保障が大きくなる。ただし、円に戻した場合、為替相場の変動で受取額が減るリスクがあることに注意。