総合口座貸越

総合口座貸越は、銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫、JAバンクなどが提供する総合口座の当座貸越(自動融資)サービスをいいます。これは、総合口座の機能の一つで、普通預金の残高よりも多くのお金が必要になった時に、定期預金などを担保として自動融資が受けられるので、利便性が結構高いです。

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総合口座貸越の借入

普通預金の口座残高がなくなった(ゼロになった)時は、定期預金や投資信託などを解約したり、キャッシングで借りたりする選択肢もありますが、「総合口座貸越」を使えば、担保の金額の80%~90%、または各金融機関が定める最高限度額(200万円など)のいずれか少ない金額の範囲内で、低金利でお金をいつでも用だてることができます。

・普通預金からの引出しや自動引落しにより、口座残高がゼロとなった場合に、その都度自動融資が行われる(残高がマイナスとなり、借入残高が発生する)
・自動融資による借入が可能な期間は、担保となる定期預金などの満期まで(担保となる定期預金などが自動継続ならば、満期にかかわらず借入ができる)

総合口座貸越の返済

総合口座貸越では、借入の返済について、毎月の約定返済日や約定返済額などはなく、随時、総合口座の普通預金へ入金して、その預入金額が借入の返済にあてられる仕組みになっています。

・借入の返済方法は、普通預金に随時入金するだけ
・借入が解消された時に、普通預金の残高はプラスとなる

総合口座貸越の利息

総合口座貸越では、普通預金の残高がマイナスになっていた期間だけ、お金を借りたことになり、その期間に対しての利息が発生します。

・借入利息は半年に1度、日々の残高をもとに計算される
・借入利息は、普通預金への利息が支払われる月に、「貸越利息」として普通預金口座から引落とされる

総合口座貸越の基本事項

総合口座貸越は、総合口座に定期預金などをセットすれば、普通預金の残高よりも多くのお金が必要になった時に、それを担保に自動融資が受けられ、一時的な借入に柔軟に対応することができます。

取扱機関 銀行、信金、信組、労金、JAバンクなど
対象リスク 短期にわたる返済
対象者 総合口座の利用者
資金使途 自由
融資金額 定期預金や公共債などの担保の80~90%以内
金利 定期預金などが担保:定期預金利率+0.5%
公共債が担保:変動金利(店頭に表示する利率を適用)
借入方法 普通預金の残高がゼロとなった場合に自動融資
返済期間 特になし
返済方法 普通預金へ随時入金
担保 定期預金、公共債、定期積金など

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