貯金と貯蓄の違いは?
日常生活において、「貯金をする」や「貯蓄をする」といった言い回しがよく使われます。この中に出てくる「貯金」と「貯蓄」は、どちらも"貯める"という意味では共通しますが、一方でどこが違うのでしょうか?
ここでは、「貯金」と「貯蓄」の違いについて、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
貯金について
貯金(ちょきん)は、広義には、お金を貯めることや貯めたお金のことをいいます。
金融取引においては、郵便局(ゆうちょ銀行)や農業協同組合(JAバンク)、漁業協同組合(JFマリンバンク)などに金銭を預けることや預けた金銭のことをいいます。また、貯金商品の種類には、普通貯金や貯蓄貯金、納税準備貯金、定期貯金などがあります。
なお、その他の意味として、 野球やサッカーなどのリーグ戦において、勝った数が負けた数を上回っている時の差をいうこともあります。
<本用語の使用例>
・貯金ゼロの人は小さな目標から始めるのがいい
・将来の年金が不安なので老後資金を貯金している
・ある程度の収入があるのに、なかなか貯金が増えない
貯蓄について
貯蓄(ちょちく)は、日常的には、金銭(財貨)を蓄えることをいいます。
将来のライフイベント(結婚・教育・旅行・起業・老後等)や日々の金銭的備え(様々支出の原資)などのために行うもので、資産運用においては、安全かつ確実に貯めることが基本となります。
また、経済学的には、経済主体が受け取った所得のうち、消費に支出されなかった残余の部分をいいます。
<本用語の使用例>
・人生100年時代、老後の貯蓄はいくら必要か
・夫婦共働きでダブルインカムなのに、なかなか貯蓄できない
・子どもにお金がかかり、当面は貯蓄を取り崩して対応するほかない
貯金と貯蓄の違いについて
最後に「貯金」と「貯蓄」の違いを簡単にまとめると、以下のようになります。
◎貯金の貯蓄の英語は、どちらも「savings」であるが、日本語では意味に違いがある。
◎貯金は、お金を貯めることや貯めたお金のことをいうのに対して、貯蓄は、金銭を蓄えることをいう。
◎どちらもお金を貯めるという点では同じあるが、貯蓄については、経済学の用語としても使われる。
◎貯蓄は、資産運用において、「投資」と対比される用語で、貯金より広い概念と言える。
◎貯金と預金は同義に使われることがあるが、一方で貯蓄と預金は同義に使われることはない。