決算

読み方: けっさん
分類: 企業会計

決算は、金銭の出入をまとめることや、金銭の勘定を締めくくることをいいます。これは、企業会計では、期末の財政状態や会計期間内の経営成績などを明確にするために行う手続きをいうのに対して、 国や地方公共団体では、出納の完結した一会計年度の歳入・歳出について、予算と実績とを対比して作成する確定的計算をいいます。

ここでは、企業の決算について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

企業の決算の概要

決算は、企業においては、期末の財政状態や会計期間内の経営成績を明確にするための手続きであり、ゴーイング・コンサーン(継続企業の前提)に基づき、決算日に企業会計に係る整理を実施するものです。

◎決算の手続きをする日を「決算日」と言い、法人の場合は、企業ごとに決算日を決められるが、日本では、3月決算(決算日は3月31日)にしているところが多い。

◎決算には、期間の違いに着目した分類として、「日次決算」や「月次決算」、「四半期決算」、「中間決算」、「本決算」があり、日本では、1年に1回は決算を行わなければならない。

◎決算の実務には、「簿記上の決算」と「税務上の決算」の二つがある。簿記上の決算では、最終的に、貸借対照表や損益計算書などの「決算書(財務諸表」を作成するのに対して、税務上の決算では、財務諸表をもとに、税金の確定申告書を作成し、税務署に税務申告をして、税金の納付をしなければならない。

◎一つの会社だけの決算を「単体決算(単独決算)」というのに対して、親会社だけでなく、国内・海外子会社および関連会社を含めたグループ全体の決算を「連結決算」といい、企業グループでは、連結決算も行わなければならない。

簿記上の決算の流れ

簿記上の決算は、大まかな流れとして、以下のように進められます。

1.決算予備手続き

・総勘定元帳をもとに、決算整理前の「試算表」を作成し、誤謬の発見と訂正を行う。
・実際の有高の調査による「棚卸表」を作成する。

2.決算本手続き

・会社の損益や資産などの実態を正しく反映するために「決算整理」を行う(仕訳帳に決算整理仕訳を記入し、それを総勘定元帳に転記する)。
・決算整理が終わったら、試算表・修整記入・損益計算書・貸借対照表からなる「精算表」を作成し、数値を確定する。
帳簿を締め切り、次の期の準備(引継ぎ)をする。

3.財務諸表の作成

・決算本手続きの結果をもとに、貸借対照表損益計算書キャッシュフロー計算書株主資本等変動計算書などからなる「財務諸表」を作成する。

※キャッシュフロー計算書は、上場企業にのみ、作成が義務づけられているが、中小企業等でも作成すると資金繰りに役立つ。

ビジネスシーンの決算に関する用語

ビジネスシーンにおいて、上記で記した用語以外に、よく見聞きする「決算」を含む用語には、以下のようなものがあります。

|決算期|
会社等が決算を行う期末の時期。

|決算報告書|
会社の1年間の事業概況や経営成績、期末の財政状態などを記載した書類。

|決算公告|
定時株主(社員)総会の終結後、遅滞なく公告しなければならないと規定された法定公告の一つ。

|決算発表|
証券取引所の要請に基づいて行われる上場企業の情報公開制度。

|決算短信|
上場企業が本決算や四半期決算の発表を行う際に、決算内容の要点をまとめた書類。

|仮決算|
事業年度開始から半年(6カ月間)を1事業年度とみなして中間決算を行い、それに基づいて中間申告を行う方法。

粉飾決算
不当な会計処理により、会社の財政状態や経営成績を実際よりも過大もしくは過小に計算し、表示する違法行為。