簿記

読み方: ぼき
英語: Bookkeeping
分類: 簿記

簿記は、一定の規則に従って、帳簿を作成し、取引等の事実を記録・管理する技法をいいます。これは、企業や官庁、組合など経済主体の活動を一定の規則により、貨幣単位で帳簿に記録・計算し、一定の時点で総括して、損益の発生や財産の増減を明らかにするものです。

ここでは、簿記の概要について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

簿記の技能と効果

簿記とは、企業の経営活動を記録・計算・整理して、企業の経営成績と財政状態を明らかにする技能(スキル)です。

ビジネス(仕事)において、簿記を理解することによって、経理に必要な会計知識だけではなく、貸借対照表損益計算書といった財務諸表の見方、基礎的な経営管理や分析力、さらにコスト感覚などが身につくため、全ての社会人に役立つスキルとなっています。

簿記の記帳技法による分類

簿記は、記帳技法(取引の整理の仕方)によって、単式簿記と複式簿記の二つに分けられます。

単式簿記

単式簿記は、取引の一側面だけを記録する技法で、主として財産の変動だけを記録の対象とするものをいいます。例えば、家計簿のような現金収支の記帳が挙げられます。

複式簿記

複式簿記は、取引を借方貸方の二側面に分解し、両面に同額を記録する技法で、全ての取引を、資産負債純資産収益費用といった5つの要素からなる勘定に記録するものをいいます。例えば、営利企業で広く採用されている「企業簿記」が該当し、財産の移動と損益を正確に知ることができます。

簿記の適用業種による分類

簿記は、適用される業種によって、商業簿記や工業簿記、銀行簿記、農業簿記などがあります。

商業簿記

商業簿記は、商業を対象とした複式簿記のことで、小売業や卸売業、サービス業など多くの業種で採用されています。企業簿記の代表的なもので、応用簿記のベース(基本的原理)となっています。

工業簿記

工業簿記は、応用簿記の一つで、製造業に適用される簿記をいいます。原料の仕入れ・加工から、製品の販売に至るまでの全過程を扱うため、購買・販売および財務に関する外部取引を対象とする他、製造過程に関する内部取引も対象としています。

銀行簿記

銀行簿記は、応用簿記の一つで、銀行業に適用される簿記をいいます。現金式仕訳法や伝票制度の採用、日々の試算表の作成といった特徴があります。

農業簿記

農業簿記は、応用簿記の一つで、農業経営に適用される簿記をいいます。農業特有の専用勘定科目、年度末の棚卸、生物資産の管理といった特徴があります。

日商簿記検定の資格

日商簿記検定試験は、正式には「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」と言い、商工会議所検定試験のうち、簿記に関する技能を検定するものをいいます。

現在、多くの社会人や学生などが受験する、日本の産業界から広く認められた「簿記の定番資格」で、1級、2級、3級の三つのレベルがあります。

簿記1級

1級は、極めて高度な商業簿記、工業簿記、原価計算ならびに会計学を修得し、財務諸表規則や企業会計に関する法規を理解し、経営管理や経営分析ができるレベルです。

簿記2級

2級は、高度な商業簿記および工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表を読む力がつき、企業の経営状況を把握できるレベルです。

簿記3級

3級は、基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベルです。