年金払積立傷害保険

年金払積立傷害保険は、損害保険会社が提供する、傷害保険をベースとした、年金払い形式の積立保険をいいます。これは、一定期間保険料を支払うと、ケガによる死亡や後遺障害が補償されると共に、契約期間の途中から複数回にわたって、年金形式で給付金が受け取れるという仕組みになっています。

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年金払積立傷害保険の基本的な仕組み

年金払積立傷害保険は、保険料を分割で一定期間払い込み、予め設定した給付金の支払開始日以降に給付金を年金形式で受け取ることができます。また、保険期間中は、ケガによる死亡や重度後遺障害が補償されます。

・給付金の受取期間は5~10年程度が一般的
・保険期間中、ケガによる死亡や後遺障害を補償
・給付金の総額は、払い込んだ保険料の総額より多くなる
・保険料の払込方法には、月払いや半年払い、年払いなどがあるが、一括払いはない

一般に年金払積立傷害保険は、損保版の「個人年金保険」と言える商品で、生保版と異なる点は、補償の対象がケガに限定されていること、死亡や後遺障害を補償する保険期間が年金受取期間終了時まで続くこと、また年金の受取タイプが「確定年金」か「保証期間付有期年金」のニ種類で、終身年金がないことなどが挙げられます。

年金払積立傷害保険の利用上の注意点

年金払積立傷害保険は、通常、公的年金の支給が始まるまでの「つなぎ資金」などに充てることが多いです。

◎10年以上にわたって給付金を受け取る契約では、生保の個人年金保険は保険料控除の対象になるのに対して、本商品は保険料控除の対象にはならない。

◎中途解約をすると解約返戻金が支払われるが、この場合、受取額は払い込んだ保険料を下回ることが多くなるため、満期まで契約を継続することが基本となる。

◎確定年金では、被保険者の生死に関係なく年金が支払われるのに対して、保証期間付有期年金では、保証期間が過ぎた後に被保険者が死亡した場合、その後の年金は支払われない。

年金払積立傷害保険の基本事項

年金払積立傷害保険は、将来の老後において、傷害保険を確保しつつ、公的年金の補完として活用できます。

取扱機関 損害保険会社、保険代理店など
保険対象 ケガによる死亡や後遺障害
保険金 死亡保険金
重度後遺障害保険金
給付金 基本給付金
増額給付金、加算給付金
貯蓄性 有り(長期積立)

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