定期付養老保険
定期付養老保険は、正式名称を「定期保険特約付養老保険」と言い、定期保険特約が付いた養老保険をいいます。これは、主契約である「養老保険」に、万一の時に大きな死亡保障を確保する「定期保険特約」を上乗せ(セット)した組合せ商品となっています。
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定期付養老保険の仕組みと特色
定期付養老保険は、特約でセットした定期保険の保険期間内に被保険者が死亡した(高度障害になった)時には、養老保険と定期保険のそれぞれの部分から「死亡保険金(高度障害保険金)」が支払われ、また全ての保険期間が終了(満期まで無事に生存)した時には、主契約の養老保険部分から「満期保険金」が支払われます。
◎定期付養老保険は、貯蓄性を重視しながら、ある一定期間、大きな保障を確保したい人に向いた保険商品と言える。
◎定期付養老保険の保険料は、養老保険と定期保険のバランスをどうするかによって大きく変わってくるほか、医療保障や特定疾病保障などの特約を付けると、さらに保険料が上がる。
◎定期付養老保険で掛け捨てでないのは、主契約の養老保険の部分だけである(定期保険など特約部分は掛け捨て)。
定期付養老保険の定期特約期間
定期付養老保険において、定期保険特約を付加できる期間は、養老保険の保険期間の満了までとなります。また、付加できる期間については、定期保険特約の保険期間をどう設定するかによって、以下の3タイプがあります。
|全期型タイプ
定期保険特約と養老保険の保険期間が同一になるタイプで、保険料は全期間で一定になる(特約保険料も一定)。
|更新型タイプ
定期保険特約の保険期間が養老保険の保険期間よりも短く設定するタイプで、保険期間が満了したら、その時点の健康状態に関係なく定期保険特約を更新することができる。通常、更新時には、その時点の年齢や保険料率で新たに保険料が計算されるため、保険料が高くなる。
|限定期間型タイプ
定期保険特約の保険期間が養老保険の保険期間よりも短く設定するタイプで、更新の取り扱いはない。
定期付養老保険の基本事項
定期付養老保険は、貯蓄性を重視すると同時に、ある一定期間に大きな死亡保障を確保したい場合に加入します。
取扱機関 | 生命保険会社、銀行、郵便局、保険代理店など |
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カバーリスク | 死亡、生存 |
保険期間 | 長期(10~30年など) |
加入年齢 | 商品により異なる |
保険金 | 満期保険金、死亡保険金、高度障害保険金のいずれか |
貯蓄性 | 有り |
メリット | ・ニーズに合わせて、一定期間大きな保障が得られる ・満期時には養老保険の満期保険金が受け取れる |
デメリット | ・貯蓄性がある分、保険料がかなり高い ・定期保険の部分は掛け捨てである |
備考 | ・各種特約が付けられる ・契約者貸付を利用できる |