特定疾病保障保険

特定疾病保障保険(特定疾病保険)は、「三大疾病保障保険」や「重大疾病保障保険」とも呼ばれ、三大成人病のガン・急性心筋梗塞・脳卒中で保険会社の定める所定の状態になった場合に、請求により、生きているうちに死亡保険金と同額の「特定疾病保険金」が受け取れる保険をいいます。

生前給付型保険の一つで、通常、保険金を受け取ると同時に保険契約が消滅し、また三大成人病による保険金の支払事由が発生しないまま、死亡した場合や高度障害になった場合でも同額の保険金を受け取ることができます。

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特定疾病保障保険のタイプ

特定疾病保障保険には、保険期間が終身の「終身タイプ」と、一定期間(一定年齢まで)の「定期タイプ」の2つがあります。また、加入方法については、「主契約(単独)」で契約できるものと、「特約」として付加できるものの2つがあります。

<指定代理請求人について>

通常、生きているうちに受け取る保険金は被保険者が受取人になるが、例えば、ガンにかかって、本人に告知しない(できない)などの場合に備えて、契約者が「指定代理請求人」を予め指定できるようになっている。

ガン保険と特定疾病保障保険の違い

ガン保険は、ガンによる入院日数に応じて支給される「入院給付金」と、「診断給付金」や「在宅療養給付金」などがセットになっているものがほとんどです。これに対して、特定疾病保障保険は、ガンになった場合に保険金支払いの要件を満たせば、保険金が一括で支払われ、以降は契約が消滅します。

また、ガン保険は入院の度に請求しなければなりませんが、入院日数に制限がなく、何度請求しても保険期間中であれば保障が継続します。これに対して、特定疾病保障保険は一度請求すれば、まとまった保険金(お金)が一度に入るため、闘病中において、お金の心配をすることなく治療に専念できます。

特定疾病保障保険の基本事項

特定疾病保障保険は、日本人の死因のワースト3をカバーする保険であり、万一の三大成人病に備える場合に活用します。

取扱機関 生命保険会社、保険代理店、銀行など
カバーリスク 3大成人病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)
保険期間 終身、 定期(10年、20年、30年など)
加入年齢 保険会社による
保険金 ・特定疾病保険金
・死亡保険金
・高度障害保険金
貯蓄性 有り(一部のタイプ)
メリット ・生前に保険金を受け取ることができるため、高額の医療費や家族の生活費に対応できる
デメリット ・保険料は一般の保険よりも割高である
・保険金支払事由が生じた時、被保険者が自分の病名を知ることがある
備考 保険金の支払事由である所定の状態については、保険会社によって異なる場合があるので、事前によく確認する必要がある

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