マクレラン・オシレーターとは何か?

マクレラン・オシレーター(McClellan Oscillator)は、値上がり株と値下がり株の二種類の指数平滑移動平均の差(推奨値:19日-39日)をいいます。

1960年代にシャーマンとマリアンのマクレラン夫妻が考案したもので、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の差の「短期指数移動平均-長期指数移動平均」から株式相場のトレンドを見る際に使われます。

目次:コンテンツ構成

マクレラン・オシレーターの概要

マクレラン・オシレーター(McClellan Oscillator)は、「値上がり銘柄数」と「値下がり銘柄数」の差を日々並べてゆき、次に「二つの差(値上がり銘柄数-値下がり銘柄)」の短期指数移動平均と長期指数移動平均を求め、この二つの移動平均値の差から相場のトレンドを見るテクニカル指標です。

一般に本指標は、株式相場の広がりの強弱を明確に示すもので、通常、「マクレラン・サメーション・インデックス(日々のマクレラン・オシレ一夕ーを積算したもの)」と併せて用いられ、マクレラン・オシレ一夕ーで短期の騰落傾向を、またマクレラン・サメーション・インデックスで長期の騰落傾向を分析します。

マクレラン・オシレーターの例

マクレラン・オシレーターの算出

(値上がり銘柄数-値下がり銘柄数)の19日指数平滑移動平均×10%-(値上がり銘柄数-値下がり銘柄数)の39日指数平滑移動平均×5%

マクレラン・オシレーターの見方

マクレラン・オシレーターは、「短期指数移動平均-長期指数移動平均」から相場のトレンドを見ます。

・本指標がプラスの時は相場が上昇傾向にあり、マイナスの時は下降傾向にあることを示す。
・本指標が極端に振れた場合は「買われ過ぎ」または「売られ過ぎ」の可能性がある。

マクレラン・オシレーターの活用

マクレラン・オシレーターは、相場の変調を視覚的に捉えようとするもので、一本のラインがゼロを挟んで上下動します。

・本指標が上昇傾向にある時で、数値がマイナスに振れたら「順張りの押し目買い」
・本指標が下降傾向にある時で、数値がプラスに振れたら「順張りの戻り売り」
・本指標が長らく上昇傾向を続けている局面で、数値が極端なプラスに振れたら「逆張りの売り」
・本指標が長らく下降傾向を続けている局面で、数値が極端なマイナスに振れたら「逆張りの買い」

マクレラン・サメーション・インデックスの概要

マクレラン・サメーション・インデックス(McClellan Summation Index)は、騰落銘柄数から計算されるもので、マクレラン・オシレーターを積算したテクニカル指標です。

マクレラン・サメーションの算出

「前日のサメーション・インデックス」と「当日のマクレラン・オシレーター」を合計した日々累計

マクレラン・サメーションの見方

・ゼロラインよりも上にある時は、相場は上昇基調
・ゼロラインよりも下にある時は、相場は下降基調
・ラインの勾配は相場の勢いを表し、これが急勾配であればある程、相場に勢いがある
ダイバージェンスの場合は、トレンドの反転を暗示している可能性がある

※ラインがゼロラインに対して下から上へクロスした時は「ゴールデンクロス」、上から下へクロスした時は「デッドクロス」と見なすことができる。

iFinancial TV