キャリア決済

キャリア決済とは、大手通信キャリアが提供する、IDや暗証番号などで簡単に支払える、オンライン決済サービスをいいます。これは、ネットでの買い物やサブスクなどの料金を月々の通信料金と合算して支払うことができるもので、現在、代表的なものとして、NTTドコモの「d払い」、KDDIの「auかんたん決済」、ソフトバンクの「ソフトバンクまとめて支払い」があります。

元々は、ガラケー時代に提供されていた、iモードやEZwebといった通信キャリアの公式コンテンツの利用代金の支払手段でしたが、その後、スマホの普及と共に、サービス内容が拡大されました。そして、今日では、スマホ以外にパソコンでも使え、ネットショッピングなどの支払手段の一つとなっています。

目次:コンテンツ構成

キャリア決済の仕組み

キャリア決済の仕組みは、大きく分けて、ネットショップ、通信キャリア、購入者の三者から構成されます。

具体的には、購入者が商品やサービスなどをキャリア決済で購入すると、その決済情報がネットショップから通信キャリアに送信され、決済処理が瞬時に行われます。また、決済処理に問題がなければ、ネットショップから購入者に商品やサービスが提供されます。

その後、ネットショップから通信キャリアへ、当該代金に係る債権譲渡が行われることによって、通信キャリアは購入者に対して代金回収を行うと共に、ネットショップには決済手数料を引いた代金が支払われます。

なお、購入者がキャリア決済をする場合は、支払方法からキャリア決済を選択し、IDや暗証番号などを入力するだけで支払いが完了します。

キャリア決済

キャリア決済の種類

現在、キャリア決済と言った場合、代表的なものとして、NTTドコモの「d払い」、KDDIの「auかんたん決済」、ソフトバンクの「ソフトバンクまとめて支払い」があります。

NTTドコモの「d払い」

NTTドコモのキャリア決済は、元々は「ドコモ払い」というものでしたが、2022年6月に「d払い」に統合されました。

d払いとは、NTTドコモがdアカウントを持つ方に対して提供する複合決済サービスで、現在、アプリでのコード決済、請求書払い、モバイルオーダーができるほか、インターネット上のサイトでオンライン決済もできるようになっています。

また、d払いの利用代金の支払方法は、d払い残高からの支払い、クレジットカードからの支払い、電話料金合算払いから選択することができます。この中で、回線契約(docomo、ahamo、irumo)があるユーザーだけが、月々の携帯料金と一緒に支払う、電話料金合算払いができるようになっており、この支払方法がキャリア決済であると認識してよいかと思います。

なお、電話料金合算払いの利用限度額については、年齢や契約期間で異なり、最大で10万円となっています。

KDDIの「auかんたん決済」

auかんたん決済とは、KDDIが提供する、au、UQ mobile、povoの契約者なら、誰でも安心して利用できる、オンライン決済サービスです。

これは、au IDと暗証番号を使って、ネットでの買い物やサブスクなどの料金を月々の通信料金と合算して支払えるもので、実際の利用にあたっては、申込みやアプリは不要で、必要なのはスマホやPCだけとなっています。

また、auかんたん決済の支払方法には、通信料金合算支払い以外に、au PAY カード支払い、au PAY 残高支払い、WebMoney(電子マネー)支払い、クレジットカード支払いも用意されています。

なお、通信料金合算支払いの利用限度額については、年齢で異なり、最大で10万円となっています。

ソフトバンクの「ソフトバンクまとめて支払い」

ソフトバンクまとめて支払いとは、スマホやパソコンなどで購入したデジタルコンテンツやショッピングなどの代金を、月々の携帯電話の利用料金とまとめて支払える決済サービスです。

これは、ソフトバンクが提供するオンライン決済サービスで、現在、申込みやアプリは不要で、SoftBank、Y!mobile、LINEMOの契約者の方が利用できるようになっています。また、Y!mobileでは、「ワイモバイルまとめて支払い」という呼称になっています。

なお、まとめて支払いの利用限度額については、年齢で異なり、最大で10万円となっています。

キャリア決済のメリット

キャリア決済のメリットについて、5つほど説明したいと思います。

簡単かつ安全に支払える

キャリア決済は、大手通信キャリアが提供するオンライン決済サービスであり、IDや暗証番号などを入力するだけで、簡単かつ安全に支払いを行うことができます(個人情報が漏洩するリスクも低い)。

携帯料金(通信料金)と合算して支払える

キャリア決済は、大手通信キャリアに携帯電話の契約があれば、月々の携帯料金(通信料金)と合算して支払いを行うことができます。

一つにまとめて後払いができる

キャリア決済は、クレジットカードがなくても、またクレジットカードを利用しなくても、毎月の決済を一つにまとめて後払いができるので、利便性が高いと言えます。

使いすぎを防止する機能がある

キャリア決済には、利用限度額を低く変更する機能や、利用を制限(ロック)する機能があり、使いすぎを防止することができます。

未成年者(子ども)でも使える

キャリア決済は、未成年者の場合、利用限度額が低く設定されているので、使いすぎを心配せずに、お子様にも利用させることができます。

キャリア決済の注意点

キャリア決済の注意点について、4つほど説明したいと思います。

(1)キャリア決済は、クレジットカードと比べて、利用限度額が小さい。

(2)キャリア決済を滞納することは「携帯料金も滞納すること」を意味し、所定の期間、料金を滞納すると、携帯電話も使えなくなる。

(3)キャリア決済は、通信キャリア毎に利用できるサイトが異なり、また利用できるサイトが限られている。

(4)キャリア決済は、基本的に、格安SIMでは使えない。

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