カーシェアリング

カーシェアリング(Carsharing)は、登録を行った会員間(個人・法人等)で、特定の自動車を共同使用する仕組み(サービス)をいいます。これは、自動車を一時的に有料で借りるという面では、レンタカーと似た仕組みですが、通常、レンタカーよりもごく短時間の利用を想定しており、また利用者(主に個人)にとっては、レンタカーよりも便利で、かつ安価な料金設定となっていることが多いです。

ちなみに、その発祥はスイスと言われており、公共交通機関を補完するものとして考案され、いくつかの実験的な取り組みを経て、1980年代に本格的に始まり、その後、近隣の欧州諸国や米国、日本などへ広まっていきました。

カーシェアリングの日本での普及

日本においては、1999年頃から横浜市や京都市、東京都内の複数の自治体などで実験が行われ、その後、民間において、本格的なサービスが提供されるようになりました。現在、法律面では、カーシェアリングを提供する事業者は、道路運送法第79条(共同使用の許可)および第80条(有償運送の禁止及び賃貸の制限)などの規定により、レンタカーと同じ規制を受け、国土交通大臣の許可を得なければならないとされています。

カーシェアリングのメリットと効果

カーシェアリングの利用者にとっての一番のメリットは、自動車を使用する費用(コスト)が安く済むことです(維持費やメンテナンスの手間などが省け、短時間・短距離の利用ならレンタカーよりも割安)。また、日本では、公共交通機関網が張り巡らされているため、利用の都度、鉄道・バス・タクシー等とのコスト比較意識が働き、過剰な自動車の利用を抑制する効果があり、エコロジーにも貢献すると言われています。

カーシェアリングの利用方法

カーシェアリングを利用するには、サービスを提供する業者の「会員」になる必要があります。また、料金面については、初期費用や固定費(会費)、時間料金、距離料金、固定パック料金などで構成され、その仕組みは業者によって異なります(利用時間の単位が細分化され、15分単位で利用できるところもある)。

通常、多くのカーシェアリング用自動車は、専用の駐車場に置かれており、ほとんどが無人管理されています。実際に会員が利用するにあたっては、インターネットや電話で予約を入れ、予約時刻に駐車場まで出向いて、会員証(非接触式ICカード)などでドアロックを解錠し、車内に設置された装置に差し込むなどし、利用者認証を行うだけで簡単に使用できます。

カーシェアリングの設置場所と大手業者

カーシェアリングには、専用の駐車場が用意されており、具体的には、住宅街の駐車場の一角、マンション付近の駐車場の一角、スーパーやコンビニ等の駐車場の一角などに専用の自動車が配置されています。また、本サービスを行う業者には、小規模なサービスを行う小さな会社やコミュニティ(マンション管理組合等)などもありますが、一方で広く会員を募り、多くの拠点でサービス提供を行う大手業者もあり、具体的には以下がよく知られています。

・タイムズカープラス:タイムズ24が運営
・オリックスカーシェア:オリックス自動車が運営
・Careco:カーシェアリング・ジャパン(三井物産系)が運営
・ecoloca:日本駐車場開発が運営