大証FX
大証FXは、2009年7月21日から2014年10月23日まで、大阪証券取引所(現・大阪取引所)が提供していた「取引所FX」をいいます。これは、提供当時、先物・オプション取引と同様、取引所に外国為替証拠金取引(FX)が上場され、取引所を通して透明性の高い価格で取引を行うことができました。
なお、取引所FXについては、大証FXの終了後も、東京金融取引所の「くりっく365」は提供されています。
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大証FXの主な特徴(提供当時)
大証FXは、提供当時、以下の3つの大きな特色がありました。また、くりっく365と比べた場合、くりっく365のレート提示がマーケットメイカー方式なのに対して、大証FXはオークション方式とマーケットメイカー方式を混在させたハイブリッド方式となっていました。
◎オークション方式とマーケットメイカー方式を融合した取引で、高い透明性と流動性を両立。
◎投資家の差し入れた証拠金は大証が保管(仮に取扱会社が破綻しても、証拠金は原則として全額保護)。また、大証の受入証拠金額を直接ウェブサイトで確認可能。
◎取引所で取り扱う他の先物・オプション取引と同様、証拠金の株式・債券等での代用が可能。
<大証FXの「板」について>
大証FXでは、株取引で馴染みのある「板」を見られ、具体的には、売りが最大8本、買いが最大8本で、合計最大16本もの気配値と注文数量が見られたため、株取引と同様、板の厚さや動きを見ながら取引を行うことができた。
大証FXの取引方法(提供当時)
大証FXは、提供当時、顧客が大阪証券取引所と直接取引するのではなく、実際の取引にあたっては、株式や先物・オプション取引と同様、取扱会社(証券会社)を通すことが必要でした。具体的には、大証FXの取扱会社に口座を開いて、その会社を通して取引しました。
1.大証FXの取扱会社を比較・検討する。
2.最も自分に合っている取扱会社に口座を開設する。
3.取扱会社のサイトから取引システムにログインして取引する。
大証FXの基本事項(提供当時)
大証FXは、提供当時、ハイリスク・ハイリターン型の外貨運用をする場合に活用できました。
取扱機関 | 大阪証券取引所が認めた取扱会社 |
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取引内容 | 通貨ペアの売買 |
取引方法 | 取引所取引 |
リターン | インカムゲイン(スワップポイント) キャピタルゲイン(為替差益) |
リスク | レバレッジリスク(少ない資金で大きな取引) 為替リスク(為替相場の変動) |
関連マーケット | 外国為替市場、各国金融市場 |
通貨ペア | 11種類(対円は8種、非対円は3種) |
取扱時間 | 約23時間/1日 |
取扱通貨単位 | 1万通貨 |
決済方法 | 転売・買戻しの反対売買 |
税金 | 申告分離課税(雑所得) |