定期貯金
定期貯金は、ゆうちょ銀行が提供する、あらかじめ預入期間を指定して預け入れる固定金利商品をいいます。これは、預入期間の長いものほど金利が高くなる、中・短期の資金運用に最適な商品で、現在、預入金額については、1,000円以上1,000円単位で、また利子については、預入期間3年未満が単利、3年以上が半年複利で計算されます。
ちなみに、「定期貯金」という呼称は、ゆうちょ銀行だけでなく、JAバンクなどの商品でも使われており、基本的な仕組みはよく似ています。
目次:コンテンツ構成
定期貯金の満了時の取扱い
定期貯金は、預入期間満了時の取扱いについて、預入期間経過後に同じ預入期間の定期貯金に自動的に預入する「自動継続の取扱い」と、預入金額及びその利子を通常貯金に振り替えて預入する「満期振替預入の取扱い」の2つがあります。また、定期貯金の自動継続の取扱いについては、「元利金継続」と「元金継続」の2つがあります。
|元利金継続|
元金に利子を加えて新たな定期貯金に自動的に預入する方式。
|元金継続|
元金を新たな定期貯金に自動的に預入し、利子は預金者が指定する通常貯金に自動的に預入する方式。
ゆうちょ銀行の定期貯金の種類
ゆうちょ銀行の定期貯金には、通常の商品以外に、下記のような商品もあります。
担保定期貯金
担保定期貯金は、総合口座に預け入れられる定期貯金で、通常貯金の残高(現在高)が不足した場合、自動的に本貯金を担保として貸付が受けられます(貸付利率は、適用利率+0.50%)。
自動積立定期貯金
自動積立定期貯金は、通常貯金から定期的かつ自動的に積み立てる定期貯金で、積立は毎月(一般月)と特別月の併用で、最長6年間、計108回まで積み立てられます。また、積立方法には、毎月一定額を積み立てる方法と、上限を定めて通常貯金の残高に応じて一定額の整数倍まで積み立てる方法の2つがあります。
満期一括受取型定期貯金
満期一括受取型定期貯金は、通常貯金から定期的かつ自動的に預入し、積み立てた貯金を一括で受け取れる定期貯金です。積立期間は、最初の積立日から1年以上3年以内の範囲で指定でき、また積立回数は、一般月と特別月を合わせて最長54回までとなっています。
ニュー福祉定期貯金
ニュー福祉定期貯金は、障害基礎年金や遺族基礎年金などを受給している方が預入する預入期間1年の定期貯金で、一般の定期貯金に一定の金利(0.10%)を上乗せしています(自動継続の取扱いはなし)。
定期貯金の基本事項
定期貯金は、一定期間、固定金利で安定運用したい場合に活用します。
取扱機関 | ゆうちょ銀行、郵便局 |
---|---|
リターン | 利息 |
リスク | 信用リスク(ゆうちょ銀行の倒産) |
関連マーケット | 短期と長期の金融市場 |
預入金額 | 1,000円以上1,000円単位・・・新規預入時 |
預入期間 | 1カ月、3カ月、6カ月、1年、2年、3年、4年、5年 |
金利種類 | 固定金利 |
利子計算 | 1年を365日とする日割計算 (3年未満は単利、3年以上は半年複利) |
換金性 | いつでも解約可、預入期間内払戻利率が適用 |
類似商品 | スーパー定期 |
税金 | 源泉分離課税 |
保護制度 | 預金保険制度の対象 |