積立定期預金
積立定期預金は、毎月一定額を普通預金から振り替えることにより積み立てし、まとまった資金を計画的に貯めることを目的とした定期預金をいいます。
通常の定期預金が預入時に元金を一括して払込むのに対して、毎月一定額の元金を振り替えることにより、自動的に積み立てることができるもので、例えば、結婚資金や教育資金、住宅資金、老後資金、旅行資金などの目標額を設定した貯蓄をする際にとても便利です。
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積立定期預金の種類
積立定期預金は、銀行や信金、信組、労金など、各金融機関から様々な種類の商品が出ています。
現在、その種類には、毎月自動的に積み立てたお金を別々の定期預金にして運用するもの(預入明細毎に運用)、毎月自動的に積み立てたお金を指定日に一つの定期預金にまとめながら運用するもの(積立金をまとめて運用)などがあります。さらに、その他にも、長期で運用すれば有利な期間別利率を適用したり、各種特典を付加したものなどもあります。
一般に積立定期預金は、他の定期預金と比べて、金融機関によって、商品内容が大きく異なるので、利用の際には自分のニーズにあったものをしっかりと選択することが大切です。なお、通帳が発行されるものについては、専用通帳が発行されるほか、金融機関によっては、総合口座通帳にセットできるところもあります。
<ローン金利優遇特典付き積立定期預金>
本預金に預入し、一定条件を満たせば、預入先の金融機関で各種ローンを利用する際に、ローン金利を優遇する(通常よりも金利が低くなる)など特典を付している預金商品。この形態では、ポイントサービスの一環、あるいはその類似のものとして取扱われることもある。
積立定期預金の積立方式
積立定期預金では、いくつかの積立方式が用意されており、下記は代表的なものです(金融機関によっては用意していないものもあり)。
・予め指定した日に一定額を自動的に積み立て(口座振替による積立)
・契約時に特定の月(ボーナス月など)の増額を指定して積み立て
・家計に余裕がある時などに、ATMなどから随時入金して積み立て
・予め指定した日に引落口座の残高が最低指定残高以上の時に、その超過分を自動的に積み立て
積立定期預金の主なポイント
積立定期預金は、通常の定期預金とは仕組みが大きく異なり、主なポイントとして以下が挙げられます。
・毎月計画的に積み立て、目標額を設定した貯蓄に便利
・満期までの金利は、毎回の積み立て時点で確定
・契約期間=積み立て期間+据え置き期間
・積み立て期間終了後、一定の据え置き期間がある
・据え置き期間を経過した日が満期日となる
・元本保証があり、預金保険制度の対象
・障がい者等のマル優の対象
積立定期預金の基本事項
積立定期預金は、将来の目的のために毎月計画的に積み立てて、目標額の達成を目指す場合などに活用します。
取扱機関 | 銀行、信金、信組、労金など |
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リターン | 利息 |
リスク | 信用リスク(金融機関の倒産) |
関連マーケット | 短期と長期の金融市場 |
毎月積立金額 | 5,000円以上の場合は1,000円単位 10,000円以上の場合は1円単位 など |
預入期間 | 金融機関により異なる(無期限もあり) |
金利種類 | 固定金利 |
利払い | 満期日(以後)に一括支払い |
類似商品 | 積立定期貯金、積立式定期貯金、定期積金 |
税金 | 源泉分離課税 |
保護制度 | 預金保険制度の対象 |