短期公社債投信

短期公社債投信は、正式には「短期決算型公社債投資信託」と言い、株式を組み入れずに内外の公社債をはじめ、譲渡性預金(CD)やコマーシャルペーパー(CP)などの短期金融商品を組み入れて運用し、安定した収益確保を目指す実績分配型債券ファンドをいいます。

2013年まで存在した金融商品で、3カ月決算型、6カ月決算型、1年決算型と比較的短期に設定されており、原則として毎月募集され、購入手数料はかかりませんでした。

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短期公社債投信の現状(存在せず)

短期公社債投信は、その昔、大和投信の「アタック」や日興アセットの「チャンス」など証券会社の主力商品の一つでしたが、21世紀に入って長引く超低金利の中、商品ラインナップの見直し等により、ファンド市場から完全に姿を消しました。そのため、本ページは、かつて存在した金融商品を記録として残すために記載しています。

なお、今日では、短期公社債投信に代わる商品として、いつでも解約できるオープンエンドの「国内外の債券ファンド」が安定運用の一つの選択肢になるかと思います。

短期公社債投信の基本事項(販売当時)

短期公社債投信は、販売当時、預入期間の途中での換金は原則としてできず、購入後は、決算日毎に自動継続(自動再投資)、追加購入、解約(手数料なしで換金)ができるようになっていました。

◎ファンドによっては、決算日毎に分配金を受け取ることもできた。

◎運用実績により分配金が変動する「実績分配型」のため、元本保証はなかった。

取扱機関 証券会社
リターン 収益分配金
リスク 価格変動リスク(基準価格)
-ファンドを時価評価
-実際に基準価格割れの投信も過去にあり
関連マーケット 短期金融市場と長期金融(債券)市場 他
預入金額 1万円以上1円単位
預入期間 3カ月、6カ月、1年
金利種類 実績分配(運用実績により変動)
利払い 預入期間毎に決算
-運用実績に応じて分配金支払い
-自動継続で再投資も可能
換金性 預入期間毎の決算期のみ
-中途解約は出来ない
-決算期前に継続か解約を選択
税金 源泉分離課税(当時)

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