株式市場の変動要因(マクロ的要因)は?

資産運用において、株式投資をする場合、個別銘柄の動向である「ミクロ的要因」だけでなく、市場内外の一般情勢である「マクロ的要因」にも注意が必要です。もし、両方に注意しなければ、「木を見て森を見ず」という視点になり、大局的な判断を誤ってしまう可能性があります。

ここでは、株式市場を大局的に捉えるために、主にマクロ的要因について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

株式市場のマクロ的要因とミクロ的要因

世の中において、株式市場は「経済のバロメーター」と言われ、「マクロ的要因」から「ミクロ的要因」まで広く織り込みながら日々動いており、各要因は相互に影響し合っています。

一般に株式相場を予測する際には「マクロ的要因」と「ミクロ的要因」の2つを考慮する必要があり、また両要因とも、個別銘柄の株価を予測する上で大切な判断材料となります。

|マクロ的要因

株式市場全体の変動によるもので、具体的には、市場全体が上昇している時は、個別銘柄の株価も上昇しやすいのに対して、市場全体が下落している時は、個別銘柄の株価も下落しやすいことなどが挙げられる。

|ミクロ的要因

個別銘柄の内部要因によるもので、具体的には、企業業績や需給関係、人気動向、株式の価値、事業方針などが挙げられる。

株式市場内のマクロ的要因

株式市場において、市場内のマクロ的要因には、以下のようなものがあります。

・その時々のマーケットテーマ
-IT、AI、FinTech、バイオ、エネルギー、インフラ、環境・・・
・株式の需給バランス
-市場への資金の流入状況
・市場参加者の投資マインド
-強気、中立、弱気
・市場参加者の動き
-外国人投資家、個人投資家、投信、証券会社などの動向
・テクニカル要因による視点
-騰落レシオ、裁定残高、NT倍率、信用残、信用評価損益率・・・

株式市場外のマクロ的要因

株式市場において、市場外のマクロ的要因には、以下のようなものがあります。

・国内外の経済動向
-ファンダメンタルズ(経済指標)、景気、企業業績・・・
・国内外の政治動向
-政策、選挙、政権交代、スキャンダル・・・
・国内外の社会情勢(国際情勢)
-地域紛争、環境問題、資源問題、テロ、災害・・・
・各市場(外為、債券、短期金融、商品)の動向
-為替動向、金利動向、商品市況・・・

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