個別銘柄の分析尺度は?
株式投資において、個別銘柄の投資判断をする際に「分析尺度」となるものは何でしょうか?
これについては、出来高や信用取引残高、PER、PBR、ROE、配当利回りなど様々なものがあります。また、株価の値動きを示した「チャート」は、株価の短期・中期・長期の位置付けを見る上で基本となります。
ここでは、個別銘柄の分析尺度について、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
個別銘柄の「取引の動き」に関わる分析尺度
個別銘柄の分析尺度には、「取引の動き」に関わるものとして、例えば、出来高や信用取引残高、板情報などが挙げられます。
|出来高(売買高)
証券取引所(金融商品取引所)において、実際に売買が成立した株式数で、その銘柄の活況度を判断する。
|信用取引残高
株式の信用取引の売りと買いの残高の総称で、これには、信用買い(買い方)の残高である「信用買い残」と、信用売り(売り方)の残高である「信用売り残」の二つがある。
信用買い残の増加 → 当面の相場は強気、将来の売要因
信用売り残の増加 → 当面の相場は弱気、将来の買要因
|板情報(注文状況)
売り買いの各値段による注文残高で、その銘柄の当日の取引状況を判断する。
個別銘柄の「企業の評価」に関わる分析尺度
個別銘柄の分析尺度には、「企業の評価」に関わるものとして、例えば、PERやPBR、ROE、配当利回りなどが挙げられます。
|PER(株価収益率)
株価を1株当たり利益(EPS)で割った指標で、株価が利益面で割安か割高かを判断する。
|PBR(株価純資産倍率)
株価を1株当たり純資産(BPS)で割った指標で、株価が資産面で割安か割高かを判断する。
|ROE(自己資本利益率)
企業の自己資本に対する"当期純利益"の割合で、自己資本の有効利用度を判断する。
|配当利回り
株価に対する"1株当たり予想年間配当金の割合"で、株式投資で配当を重視する場合に検討する。
個別銘柄の「価格」に関わる分析尺度(チャート)
チャート(Chart)は、縦軸を価格、横軸を時間とした、一定期間の価格の値動きをグラフ化し、その様子をビジュアルで表現したもので、代表的なものに「ローソク足チャート」があります。
◎チャートは、時間の経過と共に、連続的な大きな山と谷を形成しながら推移し、その山と谷の流れの中で上下動を絶えず繰り返している。
◎チャートは、相場のトレンド把握や今後の予測、売買ポイントの把握など、「テクニカル分析(チャート分析)」で活用する。