外貨投資の運用方針は?

外貨投資を行うにあたって、自分なりに運用方針をしっかりと立てることが必要です。具体的には、短期で収益を狙うのか、中長期で収益を狙うのか、為替相場をどう予測するのか、またどんな商品で運用して収益を実現するのかなど、考えるべきことはたくさんあります。

よく外貨投資について、高金利で魅力的だからとか、毎月分配金が出て収入が得られるからとか、また新興市場で成長性が高そうだからとか一部の要因だけを見て、一度に大きな資金を投入する人が結構います。特に昨今は、金融機関投資の必要性を強調するせいか、リスクや商品内容を十分に理解しないまま、外貨投資をすれば必ず儲かると思っている人も多く、少し怖い感じがします。

ここでは、外貨投資を行うにあたって、最低限考えるべきポイントをまとめてみました。

外貨投資の運用期間について

外貨投資の際に、短期で収益を狙うのか、中長期で収益を狙うのかを明確にすることが必要です。

よく外貨普通預金で短期の為替差益を狙う人がいますが、為替相場が円安にある程度動かないと収益が出ませんし、また一度に100万円ぐらい投入しないと収益が出ません。(短期で収益を狙うには、リアルタイム取引の利便性がなく、また為替手数料が大きすぎる)

一般に外貨普通預金の短期狙いは、予想が外れた時に痛手が大きいので、もし短期狙いであれば、コストが低く、いつでも売買できる外国為替証拠金取引の方がいいです。この場合、レバレッジをあまり使わずに、小額単位(1千通貨単位)で取引することがリスクを抑えるポイントになります。

外貨投資の対象通貨と為替レートについて

外貨投資の際に、外国為替証拠金取引外貨預金外貨MMF外国債券などに投資する場合、どの通貨を選ぶかをよく考えると共に、将来の為替レートについて自分なりに予測することが必要です。

一般に通貨の考え方として、米ドルとユーロは基軸通貨であり基本となり、それ以外に、先進国通貨(カナダドル、豪ドル、NZドル、英ポンド、スイスフラン他)や、新興国通貨(人民元、南アフリカランド、トルコリラ、タイバーツ他)といった視点もあります。特に新興国通貨については、カントリーリスクに十分注意しましょう。

外貨投資の金利について

外貨投資の際に、金利は、為替レートだけでなく、債券価格株価など全てのマーケットに影響を与えるので、時系列(ヒストリカル)でしっかりと把握することが必要です。

一般に為替レートを時系列でチェックする人は多いですが、金利を時系列でチェックする人はあまりいません。特に日本と海外との金利差は、為替レートを動かす大きな要因になるので十分注意しましょう。

外貨投資の収益について

外貨投資の際に、評価益は適度に実現益として出しながら、また投資の元が取れる損益分岐点は常に把握することが必要です。

一般に外貨預金や外国債券では、損益分岐TTBを把握しやすいですが、外国株式や外国ファンドでは、かなり分かりずらいです。特に外国ファンドでは、定期的に分配金は出ているけれど、元本部分は購入金額割れで、実は評価損ということもよくあります。

なお、金融機関は、売却のタイミングを決して教えてくれないので、自分で判断するしかありません。

外貨投資の手数料について

外貨投資の際に、為替手数料や取引手数料、委託手数料、ファンド手数料など、取引に関わる手数料はしっかりと把握することが必要です。

一般に損益を考える場合、金融機関の手数料(コスト)を考慮した後のものが基本となり、またそのコストは結構大きいので十分注意しましょう。

外貨投資のその他注意事項について

時折、金融機関でプッシュされる、新興国ファンドや外貨預金のキャンペーン金利には、十分に注意することが必要です。

一般に新興国ファンドは、成長性が高いのは事実ですが、市場に資金が急速に集まるとバブルになり、弾ける(暴落する)危険性があります。また、銀行の外貨預金の高いキャンペーン金利は、1カ月や3カ月が主流で、年換算にすると大したことがないので惑わされないようにしましょう。