外国為替証拠金取引のポジション管理

外国為替証拠金取引(FX)では、外貨預金のように、単純にお金を預けて利息が付くというものではありません。実際、取引会社に証拠金を預けただけでは収益が発生せず、自分の相場感で「買い」または「売り」のポジションを作り、決済して初めて収益が発生します。

ここでは、FXのポジション管理について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

FXのポジションという概念

ポジション(持ち高)という概念は、外貨預金にはないため、しっかりと頭に入れておくことが必要です。

FXでいう「ポジション」とは、一定の証拠金(担保)を差入れて、米ドル/円やユーロ/円などの通貨ペアの「買いポジション」または「売りポジション」を作ることを意味します。

一般にFXの「買いポジション」は、外貨預金と同様、「円高で買って、円安で売る(円高で買い持ち高を作り、円安で決済する)」という仕組みのため、馴染みがあるかと思います。

一方で、FXの「売りポジション」は、「円安で売って、円高で買う(円安で売り持ち高を作り、円高で決済する)」という仕組みのため、馴染みがなく、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

FXのポジションの状況と把握

外国為替証拠金取引(FX)には、以下の3つのポジション(持ち高)があります。

・買いポジション →「ロング
・売りポジション →「ショート
・ポジションを持っていない状態 →「スクエア

また、FXを開始したら、ポジション(持ち高)は「時価評価」で常に把握します。

・ポジション全体の評価損益の把握
・各ポジション毎の評価損益の把握

FXのポジションの収益機会

外貨預金では、円高で預けて円安で売らなければ収益は発生しませんが、外国為替証拠金取引(FX)では、円高と円安のいずれにも収益機会があります。すなわち、FXの魅力は、為替相場がどう動こうとも、相場が変動する限り、常に収益機会があり、またレバレッジもかけられることです。

一般に為替相場を日々チェックしてみると、1日に1円近く変動することは特に珍しくなく、手数料やスプレッドを考慮しても、その日の内にFXで収益を上げることはそれ程難しくありません。

FXの売りポジション

外国為替証拠金取引(FX)の「売りポジション」は、多くの場合、スワップポイントの支払いが発生するため、最初は少し抵抗があると思いますが、慣れれば多くの収益機会があるので、いかに効果的に活用するかがポイントになります。

実際に「売りポジション」を作るタイミングとしては、円安トレンドの時(順張り)や、円高局面に変わりそうな時(逆張り)が挙げられます。また、「売りポジション」の保有期間は、短期を基本とし、相場予測が外れた時は、速やかにロスカットすることが大切です。

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