外貨投資のリスクヘッジは?

外貨投資を行うにあたっては、誰もがうまくいくと思って始めるのですが、現実には、中々うまくいかないことが多いです。通常、投資のタイミングが良い場合は、為替相場の流れに乗ってうまくいくことがありますが、それ以外の場合は、損益がプラスとマイナスを行ったり来たり、またずっとマイナス(評価損)のままということも珍しくありません。

よく金融機関では、「外貨投資は国際分散投資の一環だからリスクは避けられない」と説明されることもありますが、それでも外貨投資の際には最低限のリスクヘッジは必要になります。このヘッジを考える場合、複数の視点でリスクを認識し、またリスクを想定の範囲内に収めることが大切です。ここでは、外貨投資のリスクヘッジのポイントについて見てみましょう。

外貨投資のリスク認識

一般に外貨投資においては、投資する外貨建て商品によって、収益に影響を与えるリスクに違いがあります。

外貨投資のリスク=共通リスク+個別リスク

○共通リスク

為替リスクカントリーリスク

○個別リスク

価格変動リスク信用リスク金利リスク流動性リスク・・・

前者の為替リスクは、どのような外貨建て商品に投資する場合にも必ず生じるリスクで、これをいかに管理するかは非常に重要です。というのは、為替相場の変動(円安から円高)が運用収益(利息収入、売却益など)を全て吹き飛ばし、さらに損失さえも生じさせる可能性があるからです。また、後者の個別リスクは、円建て商品に投資する場合と基本的に同じですが、その対象はより広範囲と言えます。

外貨投資のリスクヘッジ

一般に外貨投資のリスクヘッジには、外貨投資を行う前に検討するものと、外貨投資を行ってから検討するものとの2つがあります。

|外貨投資を行う前に検討するリスクヘッジ

<信用リスクの回避>

・取引金融機関の信用度(安全性)を確認する
外国債券格付けを確認する
外国株式は企業内容や財務内容等を確認する

<為替リスクと価格変動リスクの回避>

・投資時期を分散する(時間の分散)
・投資期間を分散する(期間の分散)
・相関性の低い通貨を組み合わせる(通貨の分散)

<流動性リスクの回避>

・換金(売却)方法を予め確認する
マイナー通貨や換金しずらい商品に資金を集中させない

<レバレッジリスクの回避>

・レバレッジはあまり掛けない
・証拠金(担保)にゆとりを持たせる

|外貨投資を行ってから検討するリスクヘッジ

<為替リスクの回避>

・為替相場に応じて通貨の分散割合を変更する
外貨預金では為替予約を活用する
外国為替証拠金取引売りポジションを保有する
高金利通貨で長期の分散投資を行う
・海外旅行や海外生活などで外貨建ての消費に使う

<大幅損失の回避>

ロスカット(損失限度額)を設定する
・定期的に実現益を出し、蓄積する
評価益評価損が出ているものを同時決済する
・評価損を拡大させないよう、時には損切りをする