外貨預金と外国為替保証金取引(FX)の違いは?

昨今は、外貨預金で中長期の利息収入と為替差益を狙うのではなく、短期の為替差益を積極的に狙う人も増えています。そういった人の中で、さらにリスクテイクをして収益機会を得たいというニーズを反映した商品が「外国為替保証金取引(FX)」です。

一般に外国為替保証金取引は、少ない資金で大きな取引が可能な「ハイリスク・ハイリターン型の取引」となっており、一番の特色として、ショート(売り)とロング(買い)の両方のポジションを取ることができるため、円高になろうとも、円安になろうとも、為替相場の変動により常に収益機会があります。

外貨預金と外国為替保証金取引の商品内容

外貨預金と外国為替保証金取引は、商品内容に根本的な違いがあります。

|外貨預金

外貨預金は、元金利息が共に外貨建ての預金をいいます。基本的な仕組みは、円預金と同じで、これには、外貨普通預金外貨通知預金外貨貯蓄預金外貨定期預金などがあります。

|外国為替保証金取引

外国為替保証金取引は、一定の保証金(担保)を差し入れることによって、少ない元手で大きな取引(元手の最大25倍の取引)ができる外国為替取引をいいます。これには、店頭取引(店頭FX)と取引所取引(取引所FX)の二つがあります。

外貨預金と外国為替保証金取引の比較表

下記の比較表では、「外貨預金」と「外国為替保証金取引」の違いについて簡単にまとめてみました。

項目 外貨預金 外国為替保証金取引
取扱機関 銀行、信金、信組、労金など FX会社、証券会社、銀行、商品取引会社など
商品種類 普通預金、定期預金・・・ 保証金取引
通貨 米ドル、ユーロ、豪ドル、NZドル、英ポンド、南アランド、香港ドル・・・(対象通貨は限定) USD/JPY、EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/JPY、NZD/JPY、CAD/JPY、CHF/JPY、ZAR/JPY、TRY/JPY、EUR/USD、GBP/USD、AUD/USD、NZD/USD・・・(非常に多様)
リターン インカムゲイン(利息)
キャピタルゲイン(為替差益)
インカムゲイン(スワップポイント)
キャピタルゲイン(為替売買益)
リスク 為替リスク
信用リスク(銀行の倒産)
為替リスク
信用リスク(店頭取引の場合)
預入金額 金融機関や商品による(定期はある程度の預入単位が必要) 金融機関や商品による(取引をするにはある程度の証拠金が必要)
預入期間 普通預金:無期限
定期預金:1カ月から1年など
無期限
為替手数料 金融機関による 金融機関による(無料の会社も)
税金 利息
 -源泉分離課税
為替差益
 -総合課税(雑所得)
スワップポイント
 -申告分離課税(雑所得)
為替売買益
 -申告分離課税(雑所得)
換金性 普通預金はいつでも可能、定期預金は中途解約に制限あり いつでも可能
外貨での
引き出し
出来る
出来ない
外貨での
送金
出来る 出来ない(自分の銀行口座への送金は可能な会社もあり)
キャンペーン 時期により金利優遇等を実施 口座開設キャンペーンは多い
その他 外国投信・外債などの受け皿口座として活用 外貨建て金融資産のヘッジや両替等にも利用可能