外国為替市場の取引時間と取引場所
外国為替市場は、世界中のいたる所にあり、よく「眠らない市場」と言われています。実際、土日と元旦(1/1)を除き、24時間市場は動き続けていますが、その中でも取引の活発な時間帯と取引の大きな場所があります。
ここでは、外国為替市場の「取引時間」と「取引場所」について、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
外国為替市場の取引時間
外国為替市場は、月曜日のウェリントン市場(ニュージランド)に始まり、金曜日のニューヨーク市場(アメリカ合衆国)で終わるまで、24時間、世界のどこかしらで外国為替取引が行われています。
・夏時間:日本時間で月曜日午前5時~土曜日午前6時
・冬時間:日本時間で月曜日午前6時~土曜日午前7時
<世界の市場> | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
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ウェリントン | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ||||||||||||||
シドニー | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ||||||||||||||
東京 | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ||||||||||||||
香港・シンガポール | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ||||||||||||||
フランクフルト | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ||||||||||||||
ロンドン | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ||||||||||||||
ニューヨーク | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ |
※上記は夏時間の場合、冬時間の場合は+1時間
外国為替市場の季節要因
外国為替市場には、毎年季節別の要因があり、各月の取引の活発度や特色に違いがあるので注意しましょう。
月 | 日本 | 海外 |
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1月(活発) | 正月 | 欧米企業の期初、新規取引 |
2月(活発) | リパトリ | |
3月(閑散) | 本決算、会計年度末 | |
4月(活発) | 日本企業の期初、新規取引 | イースター休暇(上旬) |
5月(活発) | ゴールデンウィーク | |
6月(普通) | ボーナスシーズン | |
7月(普通) | ||
8月(閑散) | お盆休み | 夏休み |
9月(普通) | 中間決算 | |
10月(活発) | ||
11月(活発) | リパトリ、感謝祭(下旬) | |
12月(閑散) | ボーナスシーズン、年末休暇 | 会計年度末、クリスマス休暇 |
外国為替市場の五大市場
外国為替市場は世界中にありますが、その中でも取引の中心となるのが「ロンドン市場」と「ニューヨーク市場」であり、この二つで世界シェアの半数超を占めています。
・世界第1位:ロンドン市場(英国)
・世界第2位:ニューヨーク市場(米国)
・世界第3位:シンガポール市場(シンガポール)
・世界第4位:香港市場(香港)
・世界第5位 :東京市場(日本)
※参照データ:「外国為替およびデリバティブに関する中央銀行サーベイ(2019年4月中取引高調査)」・・・BISが3年毎に取りまとめ