外国為替レートとは何か?
外国為替レートには、「インターバンクレート」や「対顧客レート」、「FXレート」など、様々なものがあります。
普段、ニュースなどで流れる為替レートは、ロイターやブルームバーグなどの情報ベンダーが外為ブローカーや銀行などから取得した、インターバンク市場の「参考レート(スポットの気配値)」が表示されています。
ここでは、外国為替レートの概要について、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
外国為替レートの基本事項
外国為替レートは、異なる通貨を交換する時の比率をいいます。これは、通貨と通貨の交換(売買)で決まるものであり、一方の通貨の買いは、もう片方の通貨の売りになります。そのため、通貨ペアにおいて、一方の通貨の値上がりは、もう片方の通貨の値下がりという関係が常に成り立ちます。
・通貨(対価)と通貨(対価)の交換比率
・対外貨の円価格=対円の外貨価格
外国為替レートの分類
外国為替レートには、いくつかの分類があります。
|通貨の交換時期による分類
・直物為替レート:Spot Rate
・先物為替レート:Forward Rate
|取引の対象別による分類
・インターバンクレート:インターバンクの取引レート
・対顧客レート:銀行などが提示する取引レート
外国為替レートの表示方法
現在、外国為替市場では、米ドルが世界の基軸通貨のため、外国為替レートは、ユーロ/米ドル、米ドル/円、英ポンド/米ドルのように、主に米ドルを基準に交換比率が表示されています。
また、為替レートには、「自国通貨建て」と「外国通貨建て」の二通りの表示方法があります。
|自国通貨建て
「外国通貨1単位=自国通貨でいくらか?」という表示方法。 例えば、1ドル=100円という表示は、日本にとっては自国通貨建て、米国にとっては外国通貨建て。
|外国通貨建て
「自国通貨1単位=他国通貨でいくらか?」という表示方法。例えば、1円=0.01ドルという表示は、日本にとっては外国通貨建て、米国にとっては自国通貨建て。
外国為替レートの決定原則
外国為替レートは、外国為替市場において、通貨の買い手と売り手の「需要と供給の関係」によって、レートが決定されます。
・レートが上がる:需要(買い)> 供給(売り)
・レートが下がる:需要(買い)< 供給(売り)
また、外国為替市場は、月曜日のウェリントン市場に始まり、金曜日のニューヨーク市場で終わるまで、24時間、世界のどこかしらで外国為替取引が行われており、各市場のレートは、時間の経過と共に、次の市場に引き継がれていきます。